図はA5052Pについて電流密度0.78A/cm2の表面写真を示す。この電流密度では電流過剰が原因と思われるピット(深さ数um)が多数発生した。また、平坦度をA5052P(30φ)についてレーザー干渉計で測定した結果、P-V値で1um以下の値を得た。研磨速度・電流効率・表面性状に極小値が見られた原因について以下のように考えられる。電流密度が低いとき(0.5A/cm2以下)の不慟態皮膜は非常に薄いため、砥粒はアルミニウム母材を直接擦過し除去単位が大きくなる。また電流密度が適正なとき(0.5A/cm2付近)は不慟態皮膜が厚く成長し、アルミニウム母材を保護すると考えられる。この場合、砥粒による除去単位は小さくなり、表面粗さが小さくなると考えられる。 |
図4.電流密度の変化に対する表面形状(0.78A/cm2加工面)
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