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小物で比較的数量の多い部品は、冷間鍛造されることが多い。自動車用足回り部品などは代表的な冷間鍛造品(写真1、2、3)である。冷間鍛造は室温で鋼材に大ひずみを与えて変形する加工法であるため、鍛造荷重が大きく型に作用する応力は2〜3MPa(200〜300kg/mm2)にも達する。また非軸対称部品を鍛造すると扁心荷重が作用する。このように金型は苛酷な応力状態にさらされるにも拘らず、ネットシェイプ鍛造部品を得るためには、金型の変形は僅少で、動きは正確であることが求められる。
写真4は自動車のステアリング部品として用いられるヘリカルピニオンである。ハンドル操作フィーリングをよくするために、ヘリカルピニオンが用いられる。熱処理後のギア精度はJIS4〜5級であり歯形部は無切削のまま使用されている。ヘリカルギアあるいは薄肉部品などのネットシェイプ鍛造技術の開発が課題である。

    
写真1 ピニオン
(冷間鍛造梶j
写真2 クラッチケース
(冷間鍛造梶j
    
写真3 ハンマー
(冷間鍛造梶j
写真4 ステアリングピニオン
(アイコクアルファ梶j
 

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